
2018冬・北海道の雪庇(せっぴ)問題【一条工務店の場合②】

2018年冬・・・
今年はよく雪が降りますし、気温が低い日々が続きます。
昨年は降雪量が少なくて、楽した一年でしたが今年は例年通りの降雪です。
屋根の雪もどっさりと積もり、雪庇(せっぴ)が数日の雪でどっさりできたりと、雪庇を落とす作業に苦戦しています。
雪庇の下に室外機が設置されている我が家は、室外機を保護するためにも屋根からできる雪庇を取り除く作業が必要なんです。
どうやってやるの?と思われそうですが、雪庇棒という6mほど伸びる棒で、地上から地道に雪を落としています。
そう、地上から棒をもって空を見あげるポーズですよ。雪は顔面直撃するし、危険な作業。
そんな雪庇を落としに苦戦している我が家の事例をご紹介します☆
住んでみて気付く・一条工務店の屋根の特徴
高気密・高断熱の一条工務店のお家。
住んでみて思うことがあります。
北海道暮らしで、雪が積もる、そして無落雪屋根。
雪庇もできて我が家は雪庇落としに苦戦していますが、なんで我が家だけこんなに悩んでるの?と思うことがあり
他のハウスメーカーのお友達に相談してみた気づいたことが・・・
屋根の雪解けが遅い・・・
のです。これ、高気密・高断熱の一条工務店のお家。室内の暖かさも逃さないので、屋根の上の雪が全くとけません。
他のお家を見てみると、築年数建つお家の屋根の積雪は少ないですが、我が家の屋根だけどーーーんと雪が積もっています。
確か昨年は、ゴールデンウイークまで屋根の雪が溶けるのに時間がかかった記憶あります。
そうなんです。
屋根の雪解けがめっちゃ遅いです ・・・だから、少しは気温が上がっても雪が溶けることなく積もりっぱなしとなるわけです。
断熱性能が高いことの証拠なので、メリットとして覚えていたいところですね☆
一条工務店の無落雪屋根は、雪下ろしが必要ないです!
一条工務店のお家には、はしごがついていません。
はしごがついていることで、屋根の負荷がかかる降雪量の具合を調整できるようですが(建築基準法によると)
一条工務店のお家は、地域ごとの降雪量をデータ化して計算しているので、その地域の降雪量・積雪量を計算した耐荷重の屋根の構造になっているので
屋根の雪おろしは必要ありません。
これ、北海道の暮らしにとってみるとかなり魅力です☆
色々ある、ハウスメーカー選びの一つにもなりました。
今年も、かなり降雪量がありますが住んでみて、特に雪で何かが壊れることはなく過ごしています☆
雪下ろしが必要ない分、
雪庇→せっぴ と読みます
屋根の際にできる雪の塊 せっぴを落とさなければなりません。
実はこれ、皆さんどのタイミングで雪庇の説明を設計士さんからされていますか?
打ち合わせも終盤のころに説明されているお宅がほとんどと思います。
我が家もそうでした。
雪庇は実際住んでみると、落とす目的は→室外機を落雪で壊さないためにこまめに落とす
事だと思います。我が家は、雪庇のできる面(東側)に室外機がすべて並びました。
住んでみて思うことは、雪庇のできる側の下に室外機を設置することは避けるべきだったのではないか?
と思いました。北海道内でも雪庇の落雪で、室外機が壊れたり凹んだりしているお宅があるとインスタグラムでもタイムリーにアップされていて、我が家も故障したら大変だ!と思って、2週間に一度ほど雪庇を落としていました。
実は打ち合わせのなかで、バルコニーの下で落雪が避けられる場所での室外機の設置も可能で、そんな図面もありました。
実際のところ当時の打ち合わせでは、
- 見た目重視で室外機の場所を移動した
という、認識しかなく主人も雪庇の説明は終盤に、「窓のガラスを割らないために落としましょう」という説明しか記憶になく・・・
設計士さんに、雪庇が落ちる側に室外機を設置したことは、設計上に問題はなかったのか?と聞いてみました
設計士さん→室外機については、設計上問題はないと認識しています。
一条工務店に限らず、雪庇ができやすい面に室外機を設置することは問題は無しでした。
我が家の場合は、バルコニーの下北側に2台置けたのでは?という思いが強くて、設計士さんにメールしましたが施主の気持ちを理解してもらえる返事も来ないので、
設計上は問題無かった
って、ことで私も心折れました(笑)
予測されることを提示してほしかったなぁ~と今更思います☆
そんな事情を、営業さんに工事課お方たちにお伝えして、設計上は問題なくても
住んでから大変な思いをしているのは事実なので、
住んでから苦労しない家づくり
を、提案すべきかなと思いました☆
設計士さんは、雪庇面に室外機を置くことは問題無しという認識なので、あとは営業さんに思いを伝えて、これからの打ち合わせや間取りの提案の時に
我が家の事例も参考にしていただければと思いました☆
営業さんは雪庇落としのプロ!?
そんな、私の訴えに耳を傾けてくれた営業さんは、我が家の雪庇棒の写メを見てみて、展示場で使っているワイヤータイプの雪庇棒を使ってみてくださいと
展示場から持ってきてくれました☆
せっかく我が家にこられたので、打ち合わせの中でも雪庇の打ち合わせは初期の段階ですべきと思うので(間取りが確定してからだと、室外機の場所を動かすのが大変らしいです)
打ち合わせの中でも、雪庇の下に室外機を設ける図面は極力避けるような形が望ましいことお伝えしました。
我が家が使っている雪庇棒は、金象印の軽量タイプの物。右側です。刃先がついています。重さは1.85㎏と、雪庇棒の中では軽量タイプ。しかし、先端が重めなので持ち上げたときかなり力が必要になります。6m伸ばさないと屋根の雪まで届きません。
営業さんが持参してくれた雪庇棒は、ワイヤータイプの雪庇棒です。左側です。重さはありますが、5mほどまでしか伸びませんでした。
女性の私(身長165㎝)が使ってみると、ワイヤータイプで5mは長さが微妙に足りなくて背伸びしないと厳しかったです。
しかし、届く雪庇を落としたところ、ワイヤータイプの方が切り口がマイルドで落としやすい!
ワイヤータイプで6mタイプがあるのかはわかりませんが、ワイヤータイプの方が万が雪庇の切り口がきれいな印象です☆
男性で身長があると、片手で雪庇をスイスイ落としていたのには、私もビックリ!
女性の私は必至・・・・雪の塊は顔面直撃しますし、硬い雪が自分の身に落ちてきたと考えたらぞっとします・・・
コートの中に雪が入るとそりゃーもう・・・・心臓止まっちゃうんじゃないかと思うくらい、胸が冷たくなります!
なので、極力雪庇落としはしたくありません・・・・
室外機さえ、なければこまめに落とす必要もない!と住んでいて思いました。
雪国での打ち合わせのポイント
住んでから困らない家づくりのために
今回、設計士さんとメールのやり取りをしてみて感じたことは、実際に雪庇を落としてみた人でないと苦労はわからないということでした。
営業さんは、引き渡し前の家の雪庇や展示場や宿泊体験棟の雪庇を普段から落としているので、大変さはわかってくれていて我が家の雪庇を落としてくれた時も、終わったら顔面雪まみれでした( ;∀;)私はいつも、全身筋肉痛になりますよ(笑)
住んでからも困らない家づくり
のために、何点か思い当たることをピックアップするので、打ち合わせのときに設計士さんに伝えてみてください☆
- 雪庇のできる面を調べてもらいましょう→東・南ができやすい面ですが地域差があります。風向きによって、例年とは違う面に雪庇ができることもあります。自治体で把握していたりもします。設計士さんに調べてもらったり、余裕があれば実際に現地での近所の雪庇状況を確認しておくこともおススメ
- 雪庇ができる側には、室外機は設置しない→見た目より、住んでから雪で苦労したくないのが道産子です。見た目で室外機を移動することはオススメしません。
- どうしても、雪庇面に室外機を設置する場合は、雪庇止めや雪庇カッターなど雪庇対策も、設計士さんに練りこんでもらいましょう
- お家を建てる地域の、雪庇の状況を聞いてみましょう!北海道内でも雪庇ができるほど雪も積もらない地域もあるので、地域差があることご了承ください。
あとは・・・
一条工務店で雪庇(せっぴ)止めを設定品として扱ってくれないでしょうか?
これ、切に願います☆
来年の冬に向けて、室外機を保護するものをDIYを検討していますが、雪庇止めもほしいところ。
今回営業さんが来てくれて、実際に現場を見てくれて確認してくれました。工事課の方も来てくれて、この先どう雪庇に対応していくのかを検討していく予定です。
北海道内でも雪庇で困る我が家もあれば、雪庇できないよ~というお家もあって様々と思いますが、一条工務店の高気密・高断熱のお家だからこそ、悩みの種なんだと思います。
我が家の雪庇対策は始まったばかり☆これからも続きます